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おと 2026~

木挽町を聴く。
十一代目金原亭馬生師匠とめぐる音の記憶

#205 十一代目 金原亭馬生

落語協会常任理事

銀座おと繋ぎプロジェクト「木挽町特別回」

▼205 特別回  (公開日 10月24日 (土) 21:00)

銀座の「音」を、未来へ残す。「銀座おと繋ぎプロジェクト」。今回お届けするのは、いつものゲスト回とは少し趣向を変えた「木挽町特別回」です。収録したのは、普段、木挽町を歩いているだけでは、つい聞き流してしまうような音。下駄で道を歩く音。コロッケが油の中で揚がっていく音。紙を断つ音。何枚もの紙を貼り合わせる機械の音。帯を結ぶ音。そして、反物を巻いていく音。音だけをじっと聴いてみると、不思議なことに、その場所の景色や、人の手の動きまで見えてくるような気がします。今回は、そんな木挽町の「今の音」を記録しました。

十一代目 金原亭馬生師匠

そして今回、これらの音を一緒に聴いていただいたのが、落語家 十一代目・金原亭馬生師匠です。馬生師匠は、銀座・木挽町のご出身。今回は一つひとつの音を師匠に聴いていただきながら、「この音から、どんな景色が浮かぶのか」「どんな木挽町を思い出すのか」ゆっくりとお話を伺いました。銀座・木挽町で生まれ育った馬生師匠の耳には、それぞれの音がどのように聞こえたのでしょうか。ぜひPodcastでお聴きください。公開日 10月24日 (土) 21:00


木挽町を歩きながら集めた音
今回の音は、テレビ東京「出没!アド街ック天国」の撮影で木挽町を歩いた際に収録したものです。まず聞こえてくるのは、木挽町の道を歩く下駄の音。アスファルトに響く「カラン、コロン」という音を聞いていると、今の銀座を歩いているはずなのに、少し昔の木挽町へ戻っていくようにも感じます。

寿司小池大将愛用の下駄

続いて訪れたのは、コロッケのチョウシ屋。収録したのは、店内で揚げ物をする音です。油に入れた瞬間、一気に広がる音。
そして、少しずつ変化していく揚げ物の音。映像がなくても、店の中の空気や香りまで想像してしまうような音が残りました。

①チョウシ屋のコロッケ
②チョウシ屋のコロッケ

紙を「切る音」と「合わせる音」

続いては、谷口合紙所。ここでは二つの音を収録しました。一つは、紙を断裁する音。そしてもう一つが、複数の紙を貼り合わせる「合紙」の機械が動く音です。大きな機械から生まれる規則的な音。けれど、ずっと聴いていると、単なる機械音ではなく、人の仕事のリズムにも聞こえてきます。紙を切る。紙を合わせる。普段、完成したものだけを目にしていると、その裏側にどんな音があるのかを知る機会はほとんどありません。だからこそ、こうした仕事場の音もまた、今の木挽町を残す大切な記録なのだと思います。

断裁機
谷口合紙所・谷口社長

着物は、どんな音がするのか

そして最後に収録したのは、着物の銀座ひときわ圓蔵。今回、耳を澄ませたのは、着物を見るだけではなかなか気づくことのできない音でした。帯を結ぶ音。そして、反物を巻いていく音。チョウシ屋の揚げ物や谷口合紙所の機械とは、まったく違う、とても静かな音です。布が擦れる音。反物が動く音。耳だけで聴いていると、職人の手の動きまで、ゆっくりと浮かんでくるようでした。

銀座ひときわ圓蔵 ・店主 早川さんの着付け

「当たり前の音」を、未来へ

街の姿は変わっていきます。建物が変わり、店が変わり、そこで働く人も変わっていく。そして、おそらく「音」も変わっていきます。今は毎日のように聞こえている音でも、10年後、20年後には聞くことのできない音になっているかもしれません。だからこそ「銀座おと繋ぎプロジェクト」で残したいのは、特別な音だけではありません。人が働いている音。人が歩いている音。何かを作っている音。その街で暮らす人にとっては当たり前で、普段は意識することがあまりない音。そんな音の中にこそ、その時代の銀座が残っています。
ぜひイヤホンやヘッドホンで、少し耳を澄ませながらお聴きください。Podcast

#205 特別回: 十一代目 金原亭馬生
落語協会常任理事

1947年、東京都中央区銀座・木挽町生まれ。1969年に十代目金原亭馬生に入門し、「小駒」を名乗る。1978年に二ツ目へ昇進して「馬治」と改名、1987年に真打昇進。1999年、十一代目金原亭馬生を襲名した。古典落語を中心に幅広い演目を手がけ、芝居噺や人情噺にも定評がある。現在は落語協会常任理事を務める。

(本編は、下記のPodcastからお楽しみください。)


ようこそ。
銀座おと繋ぎプロジェクトへ

この番組は、銀座という街で生き、働き、想いをつないできた「人と街」に耳を澄ませるポッドキャスト番組です。老舗の店主、職人、表現者、裏方、挑戦者。そして、街の音。華やかな表舞台の裏にある、言葉になりきらなかった声や音を記録し、未来へ残していきます。201回目からは、音声を中心に。これまで伝えきれなかった「銀座の音」をご紹介。ナレーションには、数々の名作ドキュメンタリーで声を届けてきた 窪田 等さんを迎え、毎回、銀座の物語が静かに始まります。通勤の途中に。夜、ひと息つく時間に。銀座の「今」を感じてください。

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▼ナレーション:
窪田 等(ナレーター)⁠https://sigma7.co.jp/actors/kubota_hitoshi/⁠

数多くの番組でナレーションを務めてきたナレーター。落ち着きと深みのある語りで、人物や物語の本質を引き出す。本プロジェクトでは、銀座の街に流れる音と人の声をつなぐ存在として、番組のナレーションを担当。
・YouTubeチャンネル『⁠窪田等の世界⁠』
・単行本『⁠情熱が伝わる言葉の力⁠』

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▼MC:
斉藤 大地(繋ぎ役) ⁠https://monotsunagi.jp/⁠

銀座の街を舞台に、人や想いをつなぐ活動を続ける。「銀座もの繋ぎプロジェクト」「銀座ひと繋ぎプロジェクト」を経て、現在は“音”に焦点を当てた「銀座おと繋ぎプロジェクト」を主宰。本番組では、銀座に息づく音と人の声を記録し、未来へ手渡すことを目的に企画・進行を担う。

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ナレーション:窪田 等

MC:斉藤 大地

アートディレクション:高橋信雅

グラフィック:大越あすか

撮影/編集:松井ユキイデ

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Present by
Ginza Mono Tsunagi Project

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#205 特別回
公開日:10月24日 (土) 21:00

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